抄録
J-017
キネクトを用いた映像視聴時の弱表情の検出について
○サイモン クリピングデル・望月貴裕・佐野雅規(NHK)・菅沼 睦・亀山 渉(早大)
映像視聴実験において、被験者40人の顔をキネクトセンサで撮影し、キネクトが追跡する特徴点の一部から頭部姿勢を引いた残量(つまり顔の変形)を推定した。特徴点の残量の主成分分析(PCA)を行い、PCA係数の時系列から「弱表情」を検出した。検出の精度を計測するために、3人のアノテータがキネクトからの映像を見て、一秒間ごとに表情の有無を判断した「正解データ」と、検出器の出力とを比較した。今回は、実時間で顔変形データを解析するシステムの開発に向けて、特徴点残量データを射影するPCA基底の構築方法の、検出精度に及ぼす影響を解析したので、その結果を報告する。