抄録
I-004
参照位置補正による画像ベースの線画彩色結果の改善
佐藤毅彦・東海林健二・森 博志・外山 史(宇都宮大)
絵画作成において,彩色は線画の作成に比べて多くの手間を要する.それを解消するために行われた「参照画像を利用した手描き線画への彩色」では,参照画像を下敷きにして線画を描き,線上に打った点を用いて画像の領域分割を行い,各領域に対応する参照画像上の色情報を取得することで彩色結果を生成する.しかし,線画が参照画像のエッジから大きく外れた場合,彩色結果が鮮やかに出ない問題点があった.そこで,色の取得時の参照位置を補正する手法を提案する.この手法では,彩色結果として表示する線画と色取得時に用いる線画を分け,後者に補正をかけて色情報を取得する.この手法によって,より鮮やかな彩色結果が期待できる.