抄録
H-027
深層学習を用いた道路標識検出のための3次元都市モデルに基づく学習用画像の生成
加藤立登・西口敏司・水谷泰治・橋本 渉(大阪工大)
深層学習では多数の学習データを用意する必要があり,一般にその収集は困難を伴う.本研究では,深層学習を用いた道路標識検出のための学習用画像を,3DCG技術を用いて生成する手法を検討する.道路標識検出の実現に必要な,実際の車載カメラで見られる変化を含んだ学習用の標識画像を生成するために,本研究では,3次元都市モデル内に配置した標識を撮影するカメラの,標識に対する位置,距離,向き,および,太陽光を模した光源の角度などのパラメータを変化させることで自動生成することを試みる.生成された学習用画像を用いて学習した検出器が,案内標識,警戒標識,規制標識などの道路標識をどの程度正確に検出可能かを検証した.