抄録
H-019
指紋・指静脈を用いた多要素認証装置の開発
加藤翔大・鷲見典克(名工大)・服部公央亮(中部大)・田口 亮(名工大)・保黒政大(中部大)・梅崎太造(名工大/東大)
近年,生体認証システムは携帯電話などのモバイル端末や行政機関など様々な用途で使用されている.生体認証には,通常の認証システムで生じる鍵の盗難や忘却がない反面,生体情報の偽装やなりすましが存在する.また,指紋認証では,外傷の影響を受けやすいなど生体情報特有の欠点が存在する.これらの問題は単一情報で認証する際,必ず存在しうる問題である.そこで本研究では,指紋と指静脈という指のみから得られる2つの情報を用いた認証システムを提案する.これにより単一情報で行う生体認証の問題を解消し,認証の高精度化を図る.