抄録
H-004
映像からの簡便な人物行動検出と閾値の自動決定法
松本亜沙美・椋木雅之(宮崎大)
本研究では、介護福祉士の定期的な見守り等の負担の軽減を目指し、カメラで撮影した映像を用いて老人ホーム等の施設内での入居者の転倒などの行動を検出するシステムを開発した。行動検出については、簡便な機材での実現を想定し、人物が移動した軌跡に閾値を設ける簡単な手法で検出を行った。また、簡便にシステムの設置が行えるよう、撮影した動画内の人物軌跡から閾値を自動設定する手法の開発も行った。実験では、2か所の異なる撮影位置とカメラアングルから廊下を撮影し、それぞれの条件で自動決定した閾値を用いて、「転倒」「しゃがむ」「停止(立ち止まる・座る)」の3種類の行動の検出を行い、有効性を示した。