抄録
G-017
筋音図測定における加速度センサとマイクロフォンの比較
三澤隼人・水野統太・板倉直明・水戸和幸(電通大)
筋機能を客観的に評価する方法として筋音図がある.筋音図は筋収縮に伴い発生する体表面上の微細振動を記録した信号であり,筋の組成を反映する特徴がある.一方で,筋発揮時に生じる体振動の影響を受けやすく,体振動成分が筋音図に混入してしまうことが課題点として挙げられる.本研究では,加速度センサおよびマイクロフォンを用いて筋音図の計測を行い,体振動が筋音図に与える影響を客観的に評価することを目的とした.結果,体振動の影響を強く受けやすい加速度センサと比較し,マイクロフォンは再現性の高い筋音図を示した.