抄録
G-016
マトリクス表面筋電図を用いた負荷強度の違いによる筋疲労評価
白井 礼・水野淘汰・板倉直明・水戸和幸(電通大)
従来の表面筋電図による筋疲労研究は1対の電極による点での評価が主であり、単一筋全体による評価はほとんど行われていない.そこで本研究は,マトリクス電極を用い,異なる負荷強度における筋疲労特性の違いを筋活動分布から明らかにすることを目的とし,上腕二頭筋における低負荷時および中負荷時の筋疲労評価を行った.結果として,疲労に伴う筋活動分布が負荷強度によって異なることが明らかになり,隣接チャンネルとの時間遅延は,疲労に伴って中負荷時は増加したが,低負荷時は減少する部位が多くみられ,振幅量は負荷強度の違いに関わらず疲労に伴い増加したが,その変化率は異なった.