抄録
G-013
畳み込みニューラルネットワークを用いた舌画像による生化学データの異常判別
◎綱島克幸・長谷川豊・森康久仁・中口俊哉・須鎗弘樹(千葉大)
東洋医学では、舌の色や形を見て身体の状態を診断する舌診という診断法が存在
する。
舌診は非侵襲的な診断が可能だが、診断が定性的であり
医師の主観や経験に強く依存するという現状である。
そのため、舌診は定量的データを重んじる西洋医学では受け入れにくいという問
題点がある。
そこで、この問題に対処するため、畳み込みニューラルネットワークを使用し、
舌画像から身体の状態を定量的に判別することを試みた。
本論文では、畳み込みニューラルネットワークに舌画像を入力し、
臓器の状態に関係があるとされる生化学データが異常かどうかについて判別した
結果を報告する。