抄録
G-010
畳み込みニューラルネットワーク(CNN)を用いた病理組織標本の採取臓器の同定
内藤憲宏・中山良平・檜作彰良(立命館大)・黒住眞史・真鍋俊明(滋賀県立総合病院研)
近年,病理医不足から病理自動診断システムの開発が望まれている.そこで本研究では,病理自動診断システム開発の第一段階として,CNNにより,病理組織標本が採取された臓器を同定することを目的とする.CNNの学習では,7臓器の病理組織像から切り出した200×200の関心領域を入力し,その採取臓器を教師データとして与え,誤差が最小となるようにCNNのパラメータを更新する.Cross validation法を用いた評価実験の結果,各臓器の病理組織像に対する正答率70%~100%が得られ,提案手法の有用性が示された.