G-009
冠動脈MRA（Magnetic Resonance Angiography）画像を対象とした超解像技術の高速化

◎竹内優太・中山良平・檜作彰良・高橋正志郎（立命館大）

本研究の目的は，超解像技術の辞書を二分木構造化し，冠動脈MRA画像の高解像処理を高速化することである．まず，冠動脈MRA画像の高解像／低解像画像をパッチに分割し，パッチのペアを辞書に格納する．次に，辞書パッチにK-means法を適用し，段階的に分割を繰り返し二分木構造化する．最後に，評価用の低解像画像をパッチ分割し，類似した低解像パッチを辞書から探索後，対応する高解像パッチで高解像画像を合成する．生成画像の元画像に対するRoot Mean Squared Errorは17.7，処理時間は約40分／患者であり，従来法（17.4）と同等の忠実度を維持し処理時間(約2,300分)を大幅に短縮できた．