抄録
G-008
超低線量Computed Tomography画像高画質化のための畳み込みニューラルネットワーク(CNN)の構築
櫻井基成・中山良平・浅尾充彦・檜作彰良(立命館大)・市川泰崇・北川覚也・佐久間肇(三重大)
本研究の目的は,超低線量CT画像と通常線量CT画像の信号パターンの関係をCNNに学習させることにより,超低線量CT画像を正確に高画質化することである.CNNの学習では,超低線量CT画像の小領域(パッチ)を入力し,対応する位置の通常線量CT画像のパッチを教師データとして与え,誤差が最小となるようにCNNのパラメータを更新する.提案手法による高画質化画像の通常線量CT画像に対するRoot Mean Squared Error, Peak Signal-to-Noise Ratio は44.7, 34.3dBであり,従来法(57.5, 32.3dB)より有意に高い結果が得られ,提案手法の有用性が示唆された.