抄録
G-007
医用画像における管状組織を対象とした管径可視化システムの開発
上田 満(岡山県大)・近藤真史・茅野 功(川崎医療福祉大)・瀬島吉裕・佐藤洋一郎(岡山県大)・杉原雄策・松本和幸(岡山大病院)
近年,低侵襲性に優れる内視鏡による診断及び治療が広く普及している.この種の内視鏡診断では,得られた臓器造影画像上での狭窄状況により病変の特定や進行度の判定を行っているが,その判断は医師の主観的な評価に委ねられている.一方,本研究室では,心臓の冠動脈画像に対する血管径可視化システムを開発した.本稿では,このシステムを応用し,消化管内視鏡および,X線造影検査・MRI検査から得られる種々の医用画像を対象とした管径可視化システムについて述べる.このシステムを利用することで,原理的に色情報を持たないX線・MRI画像に対して,管径を色情報として提供することで客観的かつ直感的な診断を可能とする.