抄録
G-006
曲率情報に基づく FDG-PET の3次元的特徴理解
高室蒼太・戸崎哲也(神戸市立高専)・千田道雄(先端医療センター)
FGD-PETは撮影方法の特性上,がん組織以外の箇所でも偽陽性陰影を生じやすく医師の診断を妨げることがある. そこで本研究ではPET画像から算出できる曲率情報に着目し,各組織の特徴を解析することを目的とした.直腸がん患者の3次元PETデータのHessian行列より3つの曲率と曲率ベクトルを求め,3つの曲率の大小関係の組み合わせを用いて,がん組織特有の特徴を解析を行う.がん組織を含む孤立陰影での曲率の組み合わせは1つに定まった.その組み合わせをもとに孤立陰影を抽出し,がん組織とそれ以外の組織との違いを分析した.本稿では孤立陰影におけるがん組織の特徴について解析した結果を示す.