抄録
F-028
大規模会場での誘導スケジュールによる混雑緩和手法の検証
清水涼太・打矢隆弘・内匠 逸(名工大)
テーマパークやイベント会場では多くの人が訪れるため,混雑が発生する.混雑による待ち時間増加は来場者の不満につながる.この問題に対し,混雑情報の提示による待ち時間を削減する対策がある.しかし,この方法では利用割合により,逆に混雑が発生する場合がある.原因として,混雑情報の提示のみでは来場者の目的地を詳細に制御出来ないことが挙げられる.目的地を詳細に制御する方法として,誘導スケジュールがある.スケジュールの最適化問題は,大規模会場を想定した場合に膨大な計算時間が必要になる.本研究では,計算時間を削減し,大規模会場での来場者へのスケジュール推薦による混雑緩和を行う手法を提案し,有効性の検証を行う.