抄録
F-009
視覚的想起における脳波の識別手法の提案
赤間勇哉・土屋誠司・渡部広一(同志社大)
近年,手を使うことができない状況下におけるコンピュータへの入力方式の研究の1つとしてBCI(Brain Computer Interface)に注目が集まっている.本研究では,文字や記号を視覚的に想起した場合の脳波を用いることに着目する.矢印「↑」,「↓」,「←」,「→」とアルファベット「A」,「B」の6種を視覚的に想起した際の脳波を測定し,その脳波を用いて特徴抽出器とクラス分類器の学習を行う.それらを用いて上記の6種のうちいずれを視覚的に想起したか未知である脳波を識別するシステムを構築する.視覚的な想起による脳波を識別する際における,脳波に対する前処理として有効な手法を提案する.