抄録
E-030
傾聴対話システムのための高齢者音声を用いた発話終了判定
伊島翔大・藤江真也(千葉工大)
傾聴対話システムにおいて,ユーザの発話終了を適切に検出し,発話への割り込みを抑制することを目的とする.
時系列状に抽出される音響特徴量を入力としたRNNを用いて,音声区間が終了するタイミングで発話が継続するか終了するかを識別する.
学習データとして,若者音声を用いたものと,高齢者音声を用いたものを比較するため,
傾聴ボランティアとの対話で収録された高齢者の音声を評価データとした実験を行った.
結果から,高齢者音声を用いたものの方が終了の適合率が高く,不要な割り込みを起こさないことがわかった.