抄録
E-024
自動編曲のための音楽的特性に基づく旋律クラスタリング
田中大貴・伊藤克亘(法大)
楽曲の芸術的側面を維持するには、多くの人に演奏されることが重要だ。しかし編曲は手間がかかり、素人には困難な作業であるため、良い曲でも各々の楽器の演奏者が少ないと編曲されない。本研究では様々な楽器に対応した楽譜を簡単に生成できる編曲システムを提案し、楽曲の芸術的側面の維持につなげることを目的とする。原曲の特徴を保つために、音楽的特性である輪郭やリズムなどを考慮して重要な旋律を決定する。次に、編曲対象の楽器で演奏できるように楽譜を修正する。原曲の特徴を保持した編曲ができたか評価するために、主観評価では被験者に原曲と編曲後の演奏を聴き比べてもらう。客観評価では既存の楽譜と比較し、正しい旋律が選択できて演奏可能な楽譜であるかを評価する。