E-012
Doc2Vecを用いた訪問販売検知方法の研究

◎平川　凜・中藤良久（九工大）

　近年、高齢者の消費者トラブルの相談件数が年々増加していることが報告されている。そのうち約15％が電話勧誘販売、約13％が訪問販売に関するものであるが、訪問販売の検出に対しては状況の再現などが困難であり、技術的なアプローチをとった事例は見当たらない。そこで、本研究では会話音声から訪問販売が行われているかを判別するシステムの構築を目的として、会話テキストに対して訪問販売であるかどうかを判定する手法を提案する。提案手法の有効性を評価するために会話テキストの分類実験を行ったところ、ROC曲線下面積は0.92となり、有効に訪問販売を検出できることが分かった。