抄録
E-009
皮肉検出における感情生起要因の有効性
魚住 惟(北大)・内田ゆず(北海学園大)・荒木健治(北大)
近年、対話システムの開発など、人間とコンピュータとのコミュニケーションに関する研究が盛んに行われている。対話システムがユーザの入力に対して適切な応答をし、円滑で快適なコミュニケーションを実現するためには、ユーザの感情を正しく認識することが重要である。ただし、ユーザが言葉で表された通りの感情を抱いているとは限らず、特に遠回しな表現を用いて対象を非難する皮肉表現の検出は課題のひとつと言える。本研究では、文の極性やネガティブな感情を生起する要因を用いて、インターネット上に投稿された文章から皮肉表現を検出する手法の有効性を検証する。