抄録
E-008
駄洒落を用いた雑談対話システムにおける対話破綻回避の有効性
徐 云帆・荒木健治(北大)
最近、雑談対話システムに関する研究が盛んになってきている。また、雑談対話システムにおける大きな問題である対話破綻を対象とする研究も多く、機械学習手法の改善やディープラーニングを用いることにより、対話破綻検出の精度も向上しきている。しかし、検出された対話破綻に対し、破綻を事前に回避あるいはリカバリする手法についての研究はまだ少ない。そこで、本稿ではこの問題に対し、検出された対話破綻をユーモアにより事前に回避するという立場から駄洒落を用いて対話破綻を事前に回避する手法を提案し、その有効性を考察する。特に、評価実験により駄洒落を用いて回避可能な対話破綻に関するアノテーションを行ったコーパスを構築した結果について報告する。