抄録
D-018
分散配列データベースを用いた月地震データの比較分析ツールの開発
酒井 健・木谷友哉(静岡大)・山本幸生(宇宙航空研究開発機構)・山田竜平(会津大)・横山昌平(首都大)
1969年から1977年の約7年半の間,NASAのアポロミッションにおいて,月面に設置された地震計を用いた連続観測により,膨大な量の月地震データが得られた.このデータは月地震に関する唯一のデータとして様々な解析が行われている.本研究では,時系列データの扱いに適している配列型データベースであるSciDBをバックエンドに用い,月地震データを比較分析するツールの開発を行った.このツールはユーザが選択した2つの期間の地震波形データを可視化する他,波形間距離やヒストグラムなど分析に必要な情報をオンデマンドに表示する.本システムは月を研究する専門家のニーズに合せて開発した.