抄録
D-004
テンソル分解を用いた避難移動軌跡データの分析
河井悠佑・石川佳治・杉浦健人(名大)
近年,情報技術の発達や災害対策に対する意識の高まりから,避難シミュレーションが多数行われている.こうした避難シミュレーションから生成されたデータを活用することで,適切な防災計画や避難計画を策定する必要がある.しかし,計算機の性能向上によって詳細かつ膨大なデータが生成されるため,そのままの形で把握することは難しい. そこで本研究では,テンソル分解に着目し,潜在的なパターンも含めて必要な情報を獲得することを目的とする.避難に関する移動軌跡データに加えて,建物や道路の災害状況を表すデータを用いて,複数のテンソルと行列を作成し,テンソル分解の精度を向上を目指す.