抄録
D-001
プログラムトレース学習支援システムのための問いの自動化手法の提案
立岩佑一郎(名工大)・東本崇仁(東京工芸大)・赤倉貴子(東理大)
プログラミング教育においてプログラムの振る舞い(動作の仕方)の理解は重要である.東本らはプログラムトレース課題(プログラムの実行順序と,各行で起こる処理を記述させる課題)を提案し,さらに,トレースの問いを実施し,それに対する学習者の答えと適切なトレースの各々を,出力内容と変数の内部状態という二つの観点で可視化する学習支援システムを提案した.しかし,開発者が課題毎に動作を実装したシステムであるため,任意のプログラムに対しての問いを実施できない.そこで,本稿では,問いの動作を拡張有限状態機械で定義し,それをプログラム解析ツールで得られる情報およびデバッガを用いて実現する問いの自動化手法を提案する.