抄録
CN-002
iCDとPBLを活用したIT技術者育成体系の再構築
高綱理恵・宮田利昭・松田信之・伊藤秀行(中電シーティーアイ)
日本のソフトウェア業界の人材育成はIT スキル標準(ITSS)が発表されるまで、プログラミング言語教育+OJTという非体系的な教育が中心だった。一方、大手SIer向けに作られたITSSは大企業を中心に導入が進んだが、中小のソフトウェアハウスや情報子会社では自社業務との不適合等で導入を断念、体系的な人材育成に課題を残している。情報子会社である弊社でもITSS自社業務に合うように改変し導入してきたが「レベル判定の仕組み」が心理的な反発や見做し判定などを招き活用度が高まらなかった。そこで「人材育成の仕組み」として再構築するために現場技術者を中心としたプロジェクトを発足させ、ITSSの課題を明確にするとともに、iCDとPBLを活用したIT技術者育成体系を再構築したので報告する。