抄録
CN-001
機械学習技術による創作物の知的財産評価のための情報理論測度について
金子 格(東京工芸大)
機械学習の利用拡大により「創作物」すなわち従来人間が創作活動によってつくり出してきた絵画、音楽の生成への応用の可能性が広がってきた。これらの「創作物」への機械学習の利用には様々なスペクトルがあるが、機械学習の「学習データ」への依存度においても様々な段階がある。その中であきらかに「学習データ」の単純コピーに近いものから、学習データの「統計的性質」を抽出して利用するまでかなりの幅がある。これらの知的財産の評価においてなんらかの測度を定義するとしたらいかなる基準がありえるかを議論する。