抄録
CM-007
分散アンテナを用いたアクセスポイントによる無線LAN端末位置推定方式
細田真道・坂本 寛・村上友規・花籠 靖・梅内 誠・毛利 忠・小川智明・宮本 勝(NTT)
本稿では、イベント運営者や施設管理者が人流を把握することを目的とし来場者所持端末の測位を検討する。まず、従来測位方式および本稿の目的で使用する場合の技術的課題を述べる。次に、その課題を解消するため、広く普及している無線LAN機能を持った端末にアプリケーションなどをインストールする必要が無く、分散アンテナを用いたAPに帰属するだけで、AP側から測位し、歩行者動線取得できる新しい方式を提案する。そして提案方式の有効性を確かめるため、1次元測位を行う系を構築し実験を行い測位結果および評価を示す。最後に、フィールド実証としてこの系を来場者が多数集まる展示会で動作させ、実フィールドでの有効性を確かめる。