抄録
CM-006
適応的モバイルネットワークにおける自律移動ノードの再配置
中山 悠・丸田一輝(neko 9 Laboratories)・久野大介(阪大)・戸辺義人(青学大)
モバイルトラヒックは爆発的な増大を続けている一方で,その時空間的な変動が顕著になっている.この変動に対して,従来のモバイルネットワークでは,設備効率の悪化やサービス品質の低下といった課題があった.すなわち,サービス品質を高めるためにはピークレートに合わせた設計を行う必要があるが,その場合,需要低下時には設備の利用効率が低下してしまう.この課題に対し,筆者らは有線バックホール通信を行う自律移動ノードにより需要変動に追随する適応的ネットワークを提案した.本稿では,5G以降を見据えて本コンセプトをより具体化した上で,自律移動ノードの再配置を行うためのスケジューリング手法を提案する.