抄録
CM-004
分散フォグノードを活用した移動端末向けオフローディング手法
根市 豊・戴  瑩(岩手県大)
IoTアプリケーションのリアルタイム処理を実現する技術としてフォグコンピューティングが注目されている。一方IoTとは別にクライアント・サーバ型のモバイルアプリケーションについて、サーバプログラムをフォグノード上に移して実行することで通信遅延を削減したという研究がある。フォグノードとは従来のネットワーク機能に加えて計算機能を有する機器のことを指しており、基地局やWiFiアクセスポイントといったネットワークエッジが想定される。既存研究では限定的な環境でのみの利用であり、フォグノードの構成が不明である場合や端末が移動する場合などが考慮されていない。本研究では端末の移動を考慮に入れ、地理的に分散されたフォグノードを活用してオフロードを行う手法を提案する。フォグノードの利用モデルおよびフォグノード選択アルゴリズムを考案し、iFogSimというシミュレーションツールを用いて評価を行う。