抄録
CL-002
アクセス頻度予測に基づく仮想サーバの計画的オートスケーリング
三宅悠介・松本亮介(GMOペパボ)・力武健次(GMOペパボ/力武健次技術士事務所)・栗林健太郎(GMOペパボ)
従量課金を主としたクラウドサービスでは,処理性能を保ちつつ必要最小限数の仮想サーバで運用し利用料金を抑制することがWebサービスの運営者の課題である.
しかしながら,複雑化したWebアプリケーションにおいて適切なオートスケーリング契機の基準決定は困難である.
本報告では,過去のアクセス頻度と,これに影響を与える要因から将来のアクセス頻度を予測し,Webアプリケーション構成の複雑さに依存しない指標としてスループット値を用いて,必要な仮想サーバ台数を算出する計画的オートスケーリングを提案する.
提案手法により仮想サーバごとの負荷が一定に保たれた安定かつ効率的な運用が可能となる.