抄録
CK-001
統計的手法による画像からの点字分離アルゴリズム
伊藤祥一・藤澤義範(長野高専)
点字は視覚障害者が使用する文字で、日本で使われている点字は3行×2列からなる6点式点字である。点字は凸点のない空列部分も文字として大事な意味を持つが、コンピュータで処理する目的で圧力センサやカメラから入力された点字の模様には空列部分は映り込まないため判別が難しい。本研究では、入力データに映り込んでいない空列部分の間隔も統計的な手法を用いることで自動的に推定し、点字の1文字ごとを切り出すアルゴリズムについて述べる。本アルゴリズムを実装した結果、複数の空列が連続する場合にも高精度で点字の1文字ごとを切り出すことができた。