抄録
CJ-006
自発光式道路鋲を用いた可視光通信による歩行支援システムの検討
西本 凌・大村成勲・三谷全哉・小山彩月・大柴小枝子・木谷庸二・北口紗織(京都工繊大)
現在,日本には約30万人の弱視者が存在し,約70%が夜間の外出に対して消極的である.そのため,彼らが安心して外出できる歩行支援の環境整備が求められている.本論文では,自発光式道路鋲を用いた可視光通信による歩行支援システムを構築する.最初に,これまでの高齢者や弱視者のヒアリング結果を考慮して,歩道モデルを提案した.次に,発光鋲の発光強度分布の算出を行い、通信可能範囲を検討し,本システムの実現への可能性を示した.また,本システムの実現に向けて,歩行の妨げにならない発光方式について被験者を用いた印象評価実験を行った.そして,高齢者と弱視者のユーザビリティを考慮した受信端末のデザインを提案した.