抄録
CJ-004
情報理論に基づいた高信頼かつ高効率なハンドサインの設計
高橋時生・内田真人(早大)
身体の障害により通常の手話言語や音声言語によるコミュニケーションが困難な人の生活の質を向上するためには,各々の障害の特性に応じた円滑な意思疎通の手段が必要である.本論文では,自身にとって動作可能な手指の伸展や屈曲で表現されるハンドサインによるコミュニケーションを高信頼かつ高効率に実現する手法を提案する.提案手法では,手指の動作により発生する筋電位からハンドサインを識別する過程を通信路とみなす.そして,その通信路容量を評価尺度として最適なハンドサインの組み合わせを求める.被験者実験の結果より,提案手法を用いることで,個人ごとに異なる最適なハンドサインの組み合わせを求められること等が確認された.