抄録
CH-007
2次元地図を用いた画像領域と地理情報の対応付け
小川将範(東大)・池畑 諭(NII)・相澤清晴(東大)
画像中においてどの建物がどこに位置しているかが分かれば,その建物に付随する情報を画像に埋め込むことによって様々なアプリケーションに利用できる.画像に位置情報が付与されている場合,2次元地図を投影することによって各建物の画像中の水平領域を計算できる.しかしGPSなどから得られる位置情報は,その精度が十分ではない.提案するシステムでは画像から推定された水平方向の深度分布と,地図とカメラ姿勢から計算される水平深度分布を近づけるようなカメラ姿勢を求める.それを用いた地図の投影によって得られた各建物の水平領域と画像の意味領域分割の結果を統合し,地図中の各建物が画像中のどの領域に対応するのかを求める.