抄録
CH-003
Encoder-Decoderモデルによるオフライン筆跡からの動的特徴の推定
細江麻梨子(岐阜県警/岐阜大)・山田智輝・加藤邦人(岐阜県警)
筆跡は人の行動によって生成された結果であるため、何らかの動的特徴を有するものと考えられる。筆跡と動的特徴については、曲率と筆速の関係、線幅と筆圧の関係について言及した先行研究がみられるが、複雑な運動制御を伴う書字運動とオフライン筆跡の対応付けは困難である。本研究では、人の書字運動とそれによって生成される字形の関係性に着目し、オンラインで取得した書字運動データに基づく時系列及び速度情報を付与した動的筆跡画像と座標情報のみから生成されるオフライン筆跡画像をEncoder-Decoderモデルで対応付けて学習を行うことで、オフライン筆跡からの動的特徴の推定を試みた。