抄録
CF-006
健康診断予測における経年予測の解釈性を考慮した予測モデルの構築
谷口 敦(NECソリューションイノベータ)・玉野浩嗣(NECソリューションイノベータ/NEC)
保健指導の支援のため,健診データから将来の検査項目の値を予測し,健康状態を可視化する試みが幾つか報告されている.
この試みで選択される予測モデルは,単に精度が良いのみではなく,モデルから出力される経年予測サンプルの傾向がユーザにとって解釈し易いモデルであるのが望ましい.
そこで本論文では解釈性の指標の考案とその指標と精度によるモデル構築方法を提案する.
提案した指標に基づいたサンプルが解釈できるか否かの判別は,保健師の判断を正解としたときに平均FPR=0.18(TPR=0.9)を示した.また,実験により提案したモデル構築方法は,従来法と比べて,解釈できないサンプルが出力される割合が少ないモデルを安定して構築可能であることを示した.