抄録
CF-002
Piepple: 拡張現実技術に基づく実世界描画オブジェクトの切り抜き機構とその応用
伊藤栄俊・大囿忠親・新谷虎松(名工大)
ブレインストーミングなどのアイディア出しの会議において、画用紙やホワイトボードなどにアイディアを書き、意見をまとめることがある。こうしたアイディア出しの会議では、新しいアイディアがなかなか出ず、議論が停滞することがある。そこで、本研究では、ホワイトボードなどに書かれたアイディアを読み取り、拡張現実技術により情報推薦を行うことで、停滞したアイディア出しを支援するためのシステムを試作した。本システムでは以下の3つの機能により、停滞したアイディア出しを支援する。1つ目は、ホワイトボードに書かれたアイディアの切り抜き、三次元オブジェクトとして電子化する機能である。2つ目は、電子化された三次元オブジェクトの情報をもとに情報推薦を行う機能である。3つ目は、切り抜かれた情報に類似した過去の情報を参照する機能である。本稿では特に、1つ目の機能について述べる。