抄録
CF-001
エージェントのタイプに基づく確率的提携構造形成問題
沖本天太(神戸大)・上田 俊(佐賀大)・平山勝敏・藤本真育(神戸大)・豊島大弥(佐賀大)
提携構造形成 (CSG)問題とは,協力ゲーム理論における基本的な枠組みの一つであり,あるエージェントの集合を社会的余剰,すなわち,すべての提携における利得の総和が最大化されるように,いくつかの提携に分割する問題である.確率的提携構造形成 (PCSG)問題とは,各エージェントの提携への参加の有無が確率により与えられているCSG問題である.本論文では,エージェントのタイプを考慮したPCSG問題を紹介する.具体的には,PCSG問題において,従来のエージェントの能力に関するタイプに加え,各エージェントの任意の提携への参加率に関するタイプを用いた特性関数の簡略表記法及び,これら2つのタイプを同時に考慮したタイプ付きPCSG問題を定義する.