抄録
CB-002
STPA,FMEAを連携させた組込み制御ソフトウェア向けのハザード分析手法
高橋正和・渡辺喜道(山梨大)
本論文ではEmbedded Control Software(以降、EBSW)を搭載した機器を使用した際、ハードウェアとソフトウェアの相互作用により発生するアクシデントの原因解析手法を提案する.特にアクシデントの原因となるEBSWの部位を明らかにする.提案手法では、オブジェクト指向ソフトウェア仕様記述言語Unified Modeling Language(UML)とアクシデントに関する情報を入力として、システムの安全性解析手法System-Theoretic Process Analysis(STPA)および安全性解析手法のFailure Mode and Effects Analysis(FMEA)とFault Tree Analysis(FTA)を連携させ、適切にアクシデントの原因となるEBSWの部位を特定する.その結果に基づいた対策を講じることで,安全なEBSWの実現に貢献する.