抄録
CB-001
仕様書からのテストケース設計プロセスの定義とテストケース生成支援ツール
久代紀之・青山裕介・村上響一(九工大)
システム・製品の品質確認には、開発の最終工程であるシステム試験が重要であることはいうまでもない。一方、一般的な民生機器(映像機器、空調機器等)のテスト設計でも、600~1000 時間程度の工数が必要とされている。また、導出されるテストケースの品質は、経験や知識など、属人性が高いのが現状である。本研究では、テスト設計を、自然言語で記載された仕様書からテストケースへの変換プロセスとして捉え、
• テスト設計者が暗黙的に行っている上記変換プロセスを定義する
• 上記変換を計算機により支援する
• 出力結果人にわかりやすい形式で可視化することで、レビューを容易にする
ことで、これら問題の解決を図ることを試行する。
本論文では、現場でのヒアリングに基づき定義したテストケース生成プロセスと、左記プロセスを支援するツール群について述べる。さらに、これらプロセスとツールを、話題沸騰ポットのテストケース設計に適用し、プロセスの妥当性とツール群の有用性に関して評価した結果について述べる。