抄録
CA-001
階層的意思決定手法に基づく教員の希望を考慮した時間割作成法
菅沼雄一・小野景子(龍谷大)・渡邉真也(室蘭工大)
時間割作成問題は,考慮すべき制約や設計変数が多く存在するため,厳密解を得ることが難しいことが知られている.多くの時間割の作成では,講義と教室の配置が重要視される一方,教員の希望について陽に考慮されていない場合が多い.本研究では,教員の希望を満たしてつつ,有効な時間割の作成の方法について検討を行う.具体的には,遺伝的アルゴリズム(GA)をベースに,階層的意思決定手法(AHP) と呼ばれる手法を組み込み,教員の要望を陽に組み込んだ最適化を行う.評価実験では,我々の大学の時間割を対象にし,教員の希望をAHPにより組み込んだ結果,教員の希望を満たす有効な時間割を作成できることを確認した