抄録
C-006
All Flash Array向けデータ圧縮・重複排除機能の性能向上方式
出口 彰・阿部高大・吉原朋宏・吉井義裕(日立)
高価なAll Flash Arrayでは、高い応答性能とスループットを維持した圧縮・重複排除が求められる。圧縮・重複排除方式には、ライト要求と非同期に圧縮・重複排除を実行する非同期処理方式と、ライト要求と同期して圧縮・重複排除を実行する同期処理方式の二つがある。非同期方式は、応答性能が高いが圧縮・重複排除前のライトデータを一時保存する処理が追加されスループットが低い。同期方式は一時保存が不要でありスループットが高いが、圧縮・重複排除処理が応答時間に計上されるため応答性能が低い。本報告には、プロセッサ稼働率を閾値とし同期、非同期を切り替え、応答性能とスループットの両方を向上する方式について述べる。