抄録
C-003
組み込みシステム向けホログラフィ専用計算機の開発
山本洋太(千葉大)・増田信之(東理大)・角江 崇・下馬場朋禄・伊藤智義(千葉大)
現在主流の3次元提示手法である両眼視差方式は,脳内で3次元像を復元するための手がかりが欠如しており,観察者に対して3D酔いを生じさせることがある.一方,観察者に対して負担を掛けない3次元提示手法として電子ホログラフィに対する期待が高まっている.しかし,計算機ホログラムの計算量は膨大であり,動画として知覚される時間内に計算時間を抑えることが難しい.計算時間の削減を行ったシステムでも大型なものが多く,小型なシステムが求められる.本研究では,ARM CPUとFPGAをワンチップに搭載したXilinx Zynq UltraScale+ MPSoCシリーズを利用し,小型なホログラフィ専用計算機の開発を行い,再生像を計算する計算機システムの計算時間を検証した.