抄録
B-004
OpenCLを用いたマルチGPU環境の構築
祢津 佑・南 昇吾・魚谷智志・山本未来呂・増田信之(東理大)
近年,高い演算性能を安価に得られる並列計算ハードウェアとしてGPUが注目されている.GPUは画像処理に用いられることが多いが,数値計算に応用することができ,数値計算の高速化が期待できる.また,GPUは比較的安価であるため複数用いる場合があり,このことをマルチGPUと呼ぶ.マルチGPUは一般的には,GPUのベンダを統一したシステムが構築されている.しかし,ベンダーによってGPUのアーキテクチャが異なるため,異なるベンダーのGPUによるマルチGPUシステムが必要になってきている.そこで,本研究はプロセッサの種類やベンダに依存せずに共通的に利用できる開発環境のOpenCLを用いて,ベンダ違いのマルチGPU環境下で高速化の検討を行った.