抄録
A-019
15点からなる完全グラフのオイラー回路の最短部分閉路長に関する計算機実験
○神保秀司(岡山大)
著者らは,現在15以上の奇数 n に対して,n 点からなる完全グラフのオイラー回路でその最短部分閉路長が最大のものを探している.そのようなオイラー回路の最短部分閉路長を e(n) で表す.著者らにより,e(n) ≦ n-3 が成り立つこと,及び,最短部分閉路長が n-4 であるオイラー回路の構成方法が示されている.著者らは,e(15) = 11 を予想し,現在 1,000 以上のプロセスの並列実行,及び,50,000 以上のGPUコアの並列実行が可能な分散処理環境での計算機実験による予想の検証に取り組んでいる.講演では,計算機実験の内容と検証完了の可能性について報告する.