抄録
A-011
インターネットを介した情報発信方法の変化がもたらすウェブリンク構造変容
熊澤健人・中平勝子・北島宗雄(長岡技科大)
ICTの発展に伴い,個人の情報発信の方法は自身でHTMLやCSSスキルを獲得し情報発信を行う形から,CMSを用いた情報発信や推薦システム・ソーシャルメディアによる情報共有へと変化してきた.特に後者は,要求されるICTリテラシの敷居を下げる効果があり,情報共有の過剰促進につながっている.本稿では,インターネットを介した個人による情報発信活動の技術の発展に伴う変化に焦点を当て,情報発信モデルに基づいて技術革新などによる情報発信様式の変化を再現する.一連の効果を取り入れたモデルによるシミュレーションを行った結果,outdegree図の形状にパレート則から逸脱したリンク構造が形成されることを確認した.