抄録
A-007
学級内における人間関係の生成モデル
吉田達矢・穴田 一(東京都市大)
昨今の学級において,いじめは暴力や自殺に繋がることもある為,大きな問題となっている.教師による適切ないじめ対策行動がいじめを減らすと考えられるが,実際の教育現場においていじめ対策方法の有効性を確認する際,長期間にわたる観測を行う必要がある.そのためコンピュータ上に仮想の学級モデルを構築し,いじめが起こる状況を再現した研究や,コンピュータ上に仮想の学級モデルを構築し,適切ないじめ対策行動を提案する研究が行われている.先行研究では考慮されていない重要な要素が複数あり,現実を表し切れていない.そこで本研究ではそれらの要素を考慮した学級モデルを構築し,その有効性を確認した.