抄録
A-005
圧縮性を考慮した粒子法シミュレーションのキャビテーション現象への応用
西 圭祐(同志社大)・岡本尚大(日本光電工業)・松島正知(同志社大)
キャビテーション現象は,液体の流れから生じた圧力差により,短時間で気泡の発生・消滅が起きる現象である.固体壁近傍のキャビテーション気泡の非球状収縮は,圧壊する事でマイクロジェットを発生させる.この現象は,工業や医療などの様々な応用例がある.本研究では,流体シミュレーションの中でも,ラグランジュ的な解析手法である粒子法を,圧縮性流れと非圧縮性流れを同時に解析可能なアルゴリズムへと拡張する事で,様々な条件下における気泡の複雑な振舞いの再現を試みた.粒子法を用いたキャビテーション現象について,固体壁近傍でのキャビテーション気泡の振舞いに関するシミュレーション結果を報告する.