抄録
A-002
充足可能性問題への変換を用いた重み付き仮説推論の高速化
佐々木耀一(NEC)・前原貴憲・赤崎拓未(理研)・山本風人・定政邦彦(NEC)
仮説推論は,与えられた観測に対して知識データベースを用いて最良の説明を求める推論である.文章に明示されていない情報の顕在化を行い,可読性を伴う推論である一方,計算時間が入力の規模に対して指数関数的に増加するため,実応用に耐えうる高速化が必要とされてきた.そこで本稿では,最適解の導出をWeighted Partial MaxSAT問題に定式化することにより,SATソルバの特性を生かした効率的な推論を行う手法を提案する.また実験結果より,有用性を示す.