イベント企画
未来を牽引するICT博士人材育成 第2部
博士教育リーディングプログラムのこれから
9月13日(水) 15:30-17:30
第1イベント会場(2号館213号講義室)
【セッション概要】 博士教育リーディングプログラム履修学生による午前中の第1部での討論に続き、この第2部ではプログラムの安西委員長の基調講演によって博士教育リーディングプログラムの意義や進捗現状をご報告いただき、俯瞰力を備えたグローバルリーダー育成に向けて、プログラムの持続・発展に向けた課題、産業界との連携等について関係者で討論する。【報告はこちら】
15:30-16:00 講演 博士課程教育リーディングプログラムと人材育成
安西 祐一郎(日本学術振興会 理事長)【発表スライド】
【略歴】 1974年慶應義塾大学大学院博士課程修了。カーネギーメロン大学客員助教授、北海道大学文学部助教授、慶應義塾大学理工学部教授、1993年~2001年同理工学部長、2001~2009年慶應義塾長。現在、独立行政法人日本学術振興会理事長、2017年度博士課程教育リーディングプログラム委員会委員長、人工知能技術戦略会議議長、日本ユネスコ国内委員会会長等。文部科学省顧問、中央教育審議会会長、環太平洋大学協会会長、情報処理学会会長、日本認知科学会会長、日本学術会議会員等を歴任。専攻は情報科学、認知科学。
16:00-17:30 パネル討論 「評価、持続、発展?」
【概要】 プログラムの安西委員長の基調講演、第1部での学生討論の報告を受けて、博士教育リーディングプログラムの意義や進捗現状を振り返り、深さに加えて広さ育成に有効な指導・支援、その持続・発展の方向性と課題、産業界との連携等について関係者で討論する。更にICTの急速な進歩により予測が困難となった時代を生き抜くために必要な資質・能力を、幼稚園や小学校から高校、大学にまで計画的に育む方法を模索する。
司会:小粥 幹夫(博士教育リーディングプログラム PO(プログラム・オフィサー))
【略歴】 1970年東京大学工学部電気工学科卒業、古河電気工業(株)入社、1975年米国電波天文台(NRAO)のVLA電波望遠鏡プロジェクトに参加。1977年復職後、光ファイバ関連技術の実用化、光部品事業立ち上げ、米国6年間滞在中に光増幅期器市場開発、Lucentファイバ事業買収等に従事。1991年東京大学より「水素障害に強い高信頼光ファイバに研究」で博士学位授与。JAIST知識科学社会人博士課程単位取得後、2006年から5年間東北大学特任教授として、高校教員との繋がり深め、大震災後、教育に関連したイベント開催。電子情報通信学会の他、日本創造学会、研究イノベーション学会(教育サブ分科会主査)会員。博士教育リーディングPO。
司会:濱川 佳弘(筑波大学 グローバル教育院 教授/元日立)
【略歴】 1982年京都大学大学院工学研究科修士課程金属加工工学専攻修了、同年(株)日立製作所に入社、中央研究所にてストレージ研究に従事。特に、磁気ディスクのヘッド材料、プロセス研究を推進。巨大磁気抵抗効果型ヘッドや垂直磁気ヘッドの立ち上げに従事。その後、研究開発本部にて、産学官連携のオープンイノベーションの企画を推進。2015年、筑波大学グローバ教育院エンパワーメンと情報学プログラムの専任教員として、キャリア教育、アントレプレナー教育等に従事。日本ベンチャー学会会員。
パネリスト:小林 淑恵(科学技術・学術政策研究所 第一調査Gr(博士人材評価) 上席研究官)
【略歴】 2001年慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了。2004年同研究科博士課程単位取得退学。慶應義塾大学 経・商/京大連携グローバルCOE研究員、東洋英和女学院大学 国際社会学部 専任講師、独立行政法人 国立高等専門学校機構 特命准教授を経て、現在、文部科学省科学技術・学術政策研究所(NISTEP)第1調査研究グループ上席研究官として「博士」を継続的にコホート追跡する「博士人材追跡調査」を開始。現在、約1万人をフォローしている。第11回日本人口学会 優秀論文賞受賞(2006年)。研究・イノベーション学会業務理事。
パネリスト:牧野 司(東京海上日動火災保険(株) 業務企画部次長 兼 IT企画部参事)
【略歴】 1981年慶應義塾大学経済学部卒。現在は東京海上日動火災保険(株)業務企画部とIT企画部および(株)東京海上研究所を兼務、テクノロジカル・シンギュラリティ、IoT、Fintech Insuretechに関する研究を行っている。国内外での講演・講義実績多数。また、学生を対象にキャリアビジョンワークショップも行なう。特定非営利活動法人CeFIL理事、東京大学大学院情報理工学系研究科GCL非常勤講師、筑波大学大学院システム情報工学研究科客員教授。2016年7月、シンギュラリティ大学・エグゼクティブ・プログラム卒業。
パネリスト:坂井 修一(東京大学 大学院情報理工学系研究科 教授)
【略歴】 1981年東大卒。東大大学院博士課程修了、1986年工学博士。電総研(現産総研)、MIT、筑波大学などを経て、現在、東大情報理工学系研究科教授。専門は情報システムとその応用、特に計算機アーキテクチャ、並列処理、スケジューリング、省電力情報処理、ディペンダブル情報処理。著書『論理回路入門』、『コンピュータアーキテクチャ』、『実践コンピュータアーキテクチャ』、『知っておきたい情報社会の安全知識』、『ITが守る、ITを守る ―天災・人災と情報技術―』等。情報処理学会フェロー。電子情報通信学会フェロー。IEEE、人工知能学会、ACM各会員。日本学術会議連携会員。
パネリスト:諸永 知子(富士通研究所 R&Dマネジメント本部企画部 シニアマネージャー(産学官連携))
【略歴】 1993年3月東工大情報理工学研究科修士課程修了。同年4月富士通(株)に入社と同時に(株)富士通研究所に出向。ヒューマンインタフェース研究所の研究員としてヒューマンインターフェースの研究に従事。1998年4月同研究所企画調査室に異動、研究の企画戦略に従事。2012年より、産学官連携推進、オープンイノベーション推進業務に従事。
パネリスト:武田 一哉(名古屋大学 大学院情報学研究科知能システム学専攻 教授)
【略歴】 1985年名古屋大学工学研究科博士課程(前期課程)修了。同年国際電信電話(株現KDDI)入社。 1986年(株)ATR自動翻訳電話研究所へ出向。1988年~1989年 マサチューセッツ工科大滞在研究員、1990年国際電信電話(株)復職、1995年名古屋大学助教授、2003年同教授。この間、音響信号処理、音声情報処理、行動情報処理の研究に従事。名古屋大学博士課程リーディングプログラム「実世界データ循環学リーダー人材養成プログラム」コーディネーター。