イベント企画
大学教育とラーニングアナリティクス基盤
9月13日(水) 15:30-17:30
第3イベント会場(2号館241号講義室)
【セッション概要】 欧米では、学習支援システムの全学的な普及と利活用が進んでおり、システム内には学生の行動履歴が膨大に蓄積されている。それを解析して教育の改善を目指すラーニングアナリティクス(LA)は、単なる研究目的だけではなく、学生や教員に現状を把握させ、退学予兆のある学生や、教育コンテンツの改善を支援する学内サービスへと発展している。さらに、LAの技術をベースに、「次世代デジタル学習環境」と呼ばれるフレームワークを構築し、大学における教育手段の抜本的改革を目指す動きも活発化している。そこで、各大学のパネリストから、LAの状況や計画等についてご紹介頂き、LAのための情報基盤システムのあり方や今後の方向性について議論する。
司会:緒方 広明(京都大学 学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】 京都大学・学術情報メディアセンター・教授。博士(工学)。京都大学大学院情報学研究科社会情報学専攻を兼任。JSTさきがけ「情報環境と人」兼任研究員(2009-2013年)。九州大学基幹教育院教授(2013-2016年)。これまで学習分析(ラーニングアナリティクス)、ユビキタス学習環境、協調学習環境等の研究に従事。
パネリスト:稲垣 知宏(広島大学 情報メディア教育研究センター 教授)
【略歴】 1995年広島大学大学院理学研究科博士課程修了。博士(理学)。広島大学総合情報処理センター助手、広島大学総合科学部講師、広島大学情報メディア教育研究センター准教授などを経て、2015年から教授。広島大学の教育の情報化に取り組んできた。主な研究分野は情報教育、計算物理学など。
パネリスト:中野 裕司(熊本大学 総合情報統括センター 教授)
【略歴】 熊本大学総合情報統括センター・大学院社会文化科学研究科教授システム学専攻教授。1987年九州大学総合理工学研究科博士後期課程修了(理学博士)、名古屋大学教養部助手、同大学情報文化学部助教授を経て2002年より現職。現在の研究分野は、学習支援システムの連携、マッシュアップ、学修成果の集積・可視化・分析等。
パネリスト:竹村 治雄(大阪大学 サイバーメディアセンター 教授)
【略歴】 1987年大阪大学大学大学院博士課程単位取得退学。(株)国際電気通信基礎技術研究所(ATR)研究員、主任研究員を経て、1994年4月奈良先端科学技術大学院大学情報科学研究科助教授。2001年4月大阪大学サイバーメディアセンター教授。現在に至る(その間、サイバーメディセンター長、教育学習支援センター長を歴任)3次元ユーザインタフェース、HCIの教育・研究に従事。教育用計算機システム、授業支援システムの運用に従事。
パネリスト:柴山 悦哉(東京大学 情報基盤センター 教授)
【略歴】 1981年京都大学理学部卒。1983年同大学院理学研究科修士課程修了。同年、東京工業大学理学部助手。その後、龍谷大学理工学部、東京工業大学理学部、同大学院情報理工学研究科を経て2008年より東京大学情報基盤センター教授。理学博士。プログラミング言語、ソフトウェアセキュリティなどの研究に従事。現在、情報処理学会理事及び論文誌ジャーナル編集委員長、科学技術振興機構研究主幹及び副研究総括、日本学術会議第三部会員など。
パネリスト:島田 敬士(九州大学 大学院システム情報科学研究院 准教授)
【略歴】 2002年九州大学工学部電気情報工学科飛び級のため退学。2007年九州大学大学院システム情報科学府知能システム学専攻博士後期課程修了。同年、九州大学大学院システム情報科学研究院助教。2013年10月九州大学基幹教育院准教授。2017年4月九州大学大学院システム情報科学研究准教授。JSTさきがけ研究者(兼任)。博士(工学)。パターン認識、画像処理、人工神経回路網に関する研究に従事。電子情報通信学会、情報処理学会、IEEE各会員。
パネリスト:戸田 智基(名古屋大学 大学院情報学研究科 教授)
【略歴】 1999年名大・工・電気卒。2003年奈良先端大・情報・博士課程了。同年日本学術振興会特別研究員-PD。2005年奈良先端大・情報・助手。2007年同助教。2011年同准教授。2015年より名大・情報基盤センター・教授。工博。音メディア情報処理の研究に従事。IEEE、電子情報通信学会、情報処理学会、日本音響学会各会員。
パネリスト:三石 大(東北大学 教育情報基盤センター 准教授)
【略歴】 東北大学教育情報基盤センター准教授。博士(情報科学)。1998年東北大学大学院情報科学研究科博士課程後期修了。同年、岩手県立大学ソフトウェア情報学部助手、2002年東北大学大学院教育情報学研究部助教授、2009年より現職。データ工学、情報技術の教育応用に関する研究に従事。情報処理学会、電子情報通信学会、日本感性工学会、教育システム情報学会、AACE各会員。
パネリスト:梶田 将司(京都大学 情報環境機構IT企画室/学術情報メディアセンター 教授)
【略歴】 1990年名古屋大学工学部情報工学科卒業。1995年同大学院工学研究科情報工学専攻博士課程満了。2002年名古屋大学情報連携基盤センター助教授、2007年同准教授、2009年情報連携統括本部情報戦略室准教授、2011年10月京都大学情報環境機構IT企画室教授、現在に至る。1998年日本音響学会第15回粟屋潔学術奨励賞、2001年電子情報通信学会第57回論文賞。2009年IBM Shared University Research (SUR) Award 受賞。情報処理学会、電子情報通信学会、日本音響学会、日本教育工学会、教育システム情報学会、日本高等教育学会、IEEE、ACM 各会員。博士(工学)。
パネリスト:重田 勝介(北海道大学 情報基盤センター 准教授)
【略歴】 北海道大学情報基盤センター准教授。高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター副センター長ならびにeラーニング部門長。大阪大学大学院卒 博士(人間科学)。東京大学助教、UCバークレー客員研究員をへて現職。研究分野は教育工学・オープンエデュケーション。